今からできる公務員2次面接試験対策
- ncoolniigata
- 2017年10月3日
- 読了時間: 5分
先日、NCOOLで高校教員対象の公務員試験研究会を実施いたしました。
新潟県内外12校から17名の先生にお越しいただき、大変有意義な研究会となりました。
研究会では主に近年の公務員試験の動向と面接試験対策について実務教育出版様よりご講和いただきました。
10月・11月には高校2年生指導用の公務員研究会も予定しておりますので、ぜひご参加いただければと思いますので、よろしくお願い申し上げます。
今回は「今からできる公務員2次面接試験対策」と題して、短期間で面接試験対策を仕上げる方法についてお話したいと思います。
高校生の中には1次試験の結果が出てから、2次試験の対策をしようと思っている方が多く存在します。本来であれば夏休みくらいから2次試験も見据えて準備をしておくことがベストなのですが、そこからスタートできる高校生はなかなかいません。
高校の先生からも「1次試験の結果が出てからでないとなかなか生徒が動き出さない・・・」とよくお悩み相談を受けます。
「夏休みから面接試験の準備をさせる」という根本的な解決方法はひとまず置いておいて、今この段階から面接試験対策をするならば何ができるのかということをここでは整理しましょう。
STEP1:まずはとにかくアプトプット!
面接試験の対策でまず必要となるのは、話の中心となる「素材」ですよね。
生徒ひとりひとりに個別にヒアリングして、丁寧に見ていきたいところではありますが、もうそんな悠長なことは言っていられません。
そんなときはいろんなお題に対してアウトプットをさせましょう。
例:公務員になりたい理由を3分間で、できるだけ多く書きなさい。
(※箇条書きでもOK、目標は10個以上)
このアウトプットをするときに重要なのはズバリ時間を計測するということです。
時間を区切って書かせることで、学生は本気になって志望動機を書こうとします。
また、この手法は試験本番のど忘れ対策としても有効です。
試験本番、緊張して準備してきたことがまったく言えなかったということが多々あります。
言えなかったことの原因にひとつに、自分の言葉でしっかり書いていなかった文章(先生に添削をしてもらった)を丸暗記していたからということがあります。
しかし、この手法では短時間でのアウトプットをすることとなるので、本人の本音や普段から感じていることが表に出てきます。
それを志望動機や自己PRの軸とすることで自分の言葉で自分のことが話せるようになります。自分の言葉で作った文章であれば、緊張した状況でも話を続けることが可能となります。
STEP2:アウトプットしたものを短時間で文章にする。
これもSTEP1と同じ理由になります。
短時間で作成した文章なので非常に荒削りな文章になっていることが多いです。
しかしながら、それを見るだけで生徒本人の現在の準備状況を知ることができます。
例:先ほど、書いた公務員になりたい理由を元に5分間で文章にまとめなさい。
既に公務員について自分なりに調べ、研究している学生はその成果が出ます。
逆にまったく準備していない学生は公務員の全体像やイメージで文章を作成します。
ここを起点にして各学生をどのように指導していくかを決めていくことになります。
筆記試験対策と異なり面接試験対策はやはりどうしても個々に見てあげる必要があります。
まずは、学生の現状を把握する上で、この短時間でのアウトプットは有効となります。
STEP3:期日を設けて何度も添削
短時間でのアウトプットを実施し、学生の現状把握と骨組みができたところで個別に面談して学生の特徴やこれからの対策方法を考えていきましょう。
最初から先生の手をかけて志望動機などを作成してあげるのはあまりオススメしません。
学生が受身で作成された文章は、面接試験の場で自分の言葉として話すことができないケースが多くあります。
そのため、面接試験で話す内容については。学生自身に考えさせ、自分の言葉として相手に伝えられるように何度も添削してあげることが大切です。
どうしてそう思ったの?どうしてそう感じたの?何でそうしようと思ったの?と学生自身に考えるように指導をしてあげるといいと思います。
できるのであれば「毎日持ってくるように!」と指導するとその分だけ自分で話せる内容のボリュームが増えていきます。
STEP4:考えた内容を話す練習
ここまでできれば後はその内容をすらすら言えるようになるまで練習することです。
よく「どんな質問が聞かれるのか」という問い合わせをいただきますが、以下の4点さえしっかり固まっていればどんな質問がきても回答できると思います。
・志望動機
・自己PR
・学生時代頑張ったこと、取り組んだこと
・自分の将来の夢
面接試験では、いろんな質問の聞き方がありますが、基本的にはこの内容を聞かれることになります。
ここをしっかり固めておけばどんな質問がきても答えられると思います。
まずはこの4点をきちんと自分の言葉で言えるようになることが重要です。
面接試験対策は相手がいなくては何もできないと思われがちですが、そんなことはありません。
面接練習の相手がいない場合は、自分で作った文章を音読してみて、自分が話しにくくないか、話していて違和感がないかをチェックしましょう。
そして、最終的にすらすら言えるレベルまで持っていけるように音読にチャレンジしてみてください。
ここまで紹介したSTEP1~STEP4までの内容は2週間で完結されることができます。
具体的なスケジュールは以下のようになります…
STEP1:1日
STEP2:1日
STEP3:1週間程度
STEP4:5日
これで2週間で面接対策の完成です。もちろん簡単なことではありませんが、学生に2週間だけは面接試験のことだけ考えて!と指導し、集中して対策をすれば合格レベルまで引き上げることも可能です。
NCOOLでは今月より公務員試験の面接出張講座を受付けております。
放課後、学内での面接試験対策を希望する先生は当校までご連絡ください。
当校で面接試験対策のお手伝いができれば、と思っています。
公務員試験面接対策のお問い合わせは
TEL:025-247-1010
Mail:ncool@nsg.gr.jp
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